エクオール産生をサポートするラクトビオン酸とは

更年期障害の症状を緩和してくれる成分・エクオール。エクオールは大豆食品に含まれる大豆イソフラボンが腸内細菌の力で変換されることによって生まれます。最近の研究で、ラクトビオン酸と呼ばれるオリゴ糖の一種を同時に摂取することで、大豆イソフラボンのエクオールへの変換効率を向上させる効果があることが分かってきました。

ラクトビオン酸とは

ラクトビオン酸は、日本でも2000年代後半頃からブームになった「カスピ海ヨーグルト」に含まれる酸性オリゴ糖の一種で、ラクトース(乳糖)が酢酸菌によって酸化することによって作られます。カスピ海ヨーグルトとはカスピ海と黒海に挟まれた旧ソ連南部のコーカサス地方で食べられているヨーグルトで、独特の粘り気があるのが特徴です。コーカサス地方の人々は長寿で知られており、その長寿と健康の秘訣がカスピ海ヨーグルトであると言われています。

ラクトビオン酸の健康効果

ラクトビオン酸の主な効果は3つあります。まず、腸内環境を整える効果。オリゴ糖には消化性のものと難消化性のものとがありますが、ラクトビオン酸は難消化性オリゴ糖の一つで、その名の通り胃で消化吸収されずに腸まで届いて腸内の善玉菌のエサとなり、腸内環境を整える手助けをしてくれます。次に、骨粗しょう症の予防効果。ラクトビオン酸はカルシウムを水に溶けやすくし、吸収しやすくして骨密度をアップさせてくれます。

更年期以降、特に閉経後の女性は急激に骨が脆くなり骨粗しょう症リスクが高まるためカルシウムの補給が欠かせません。カルシウムの吸収効率アップは非常に嬉しい効果と言えるのではないでしょうか。そして最後にエクオールの生成を促進する効果。エストロゲンと似た働きを持ち、更年期障害の症状を緩和させる成分であるエクオールは、大豆食品に含まれる大豆イソフラボンが腸内細菌の一種であるエクオール産生菌によって変換されることで作られます。ラクトビオン酸は大豆イソフラボンからエクオールへの変換を促進し、より効果を高めてくれます。

エクオールを作れるのは日本人の半分だけ

大豆イソフラボンからエクオールを作りだしてくれるエクオール産生菌。しかし、日本人でエクオール産生菌を持っているのは、全体の50%程度です。自分がエクオール産生菌を持っているかどうかは、エクオール検査(ソイチェック)をすれば分かります。検査用のキットはネット通販などで数千円程度で比較的簡単に購入することが出来ます。エクオール産生菌が腸内にある場合は大豆食品を摂取することによってエクオールを作ることが出来ますが、その産生効率は個人個人の腸内環境などによって大きく左右されます。

そのため、エクオール産生菌を持っているからといって安心せずに、より効率よいエクオールへの変換のために、ラクトビオン酸を摂るようにした方がよいでしょう。また、そもそもエクオール産生菌を持っていない人は、サプリメントなどでエクオールを体に取り入れる必要があります。その際のサプリメント選びにも、やはりラクトビオン酸の存在が重要になってきます。せっかくエクオールを摂るならエクオールがより効果を発揮しやすくなるように、ラクトビオン酸も配合されたものを選ぶのがおすすめです。

ラクトビオン酸はエクオールの効果を高めるだけでなく、カルシウムの吸収を助ける働きもあるため、更年期以降の骨粗しょう症リスクを軽減するのに役立ちます。日常生活に支障をきたすこともあるつらい更年期障害の症状。サプリメントを上手に活用して、少しでも楽に乗りきれるとよいですね。

ユニチカ株式会社『乳糖を原料とした新規機能性オリゴ糖「ラクトビオン酸」の開発』(外部サイト)

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